「さいはて」/ハートバザール

まさかのここでハートバザール
好き歴そんなに長くないですが、最近ちゃんとアルバムで聴いたら思った以上に良かったんで。

1.さいはてのうた
アルバムの1曲目としては良いと思います。私的にガッツリ掴みOK的な。
このアルバムの中でも歌詞が特に秀逸です。
他の曲と同じように恋愛の歌詞なんですが、タイトル通り「さいはて」なんだと思います。
場所の「さいはて」であり、恋愛感情というか感情と言う程安っぽくない感じの、思考の「さいはて」ですね。
安っぽいというより、感情をそのままぼんやりとしたもののままにしないで突き詰めて突き詰めて思考として昇華した、という感じでしょうか。…わかりにくいね。
「泥の船に何も云わず僕と乗って欲しい。〜沈もう。」や「痛み分けのセンチメンタルなんて唄いたくない。」「死ぬまで生きるのだから、どうせなら誰よりも遠くへ。」など刹那的であるのにそれほど刹那的に感じないのは、これが突き詰めた結果の思考だからですかね。
皐月さんの何とも言えない感じの歌唱力や演奏も含め、非常に合っていると思います。

2.コレクター
アップテンポで入りやすい曲調です。
でも歌詞が怖い。ストーカーチックな、いや、コレクターですね。まさに。
とりあえずキミの全てが欲しいって歌です。
キミの全てが欲しいって言ってる曲は沢山ありますが、それらと違って非常に怖く感じるのは「目、髪、タバコの煙、手、指先、人差し指」といった外観、それ以外と言っても「歩き方、しゃべり方、くちぐせ、あふれだす全て、醜いモノ」といった基本的に目で捉えれるものばかり欲しがっていることですね。
心とかそういう内面は欲しがってないんですよね、だって「キミの事がスキだとかそんなのは後回しでいい」って言ってるし。
本当に本当の意味でコレクションです。
散々怖いって言いましたが、私がハートバザール聴いたのはこの曲が最初だし、この曲を聴いて良いなって思いました。
ちなみに私は「キミ」という三人称がとても好きですが、「君」って漢字で表すのはあまり好きではなく片仮名の「キミ」が好きなのでそれだけで結構好きポイント上がります。まぁアルバムの他の曲も片仮名だし、他のアーティストにもそんな曲いっぱいあるけどね。
でもハートバザールの曲は「君」じゃなくて「キミ」なんだよ、絶対。

3.ジギタリス
悲しい悲しい歌詞。孤独感が伝わる。ギターの音がまたそれを助長させるね。
「心臓がとてもやぶけそうで痛い」って言ってる通り、そのままタイトルはジギタリス
なかなか素敵なタイトルセンスだよね。
観葉植物としても綺麗な花を咲かせるし、薬用として強心剤になるし、でも猛毒があって劇薬ってのが、この曲もといハートバザールの世界観と合っていると思います。
ハートバザールの曲を聴いてると恋愛ってまさにジギタリスって思う。良いところも悪いところもまさにね。
余談ですがこないだカラオケでこの曲歌ったら見事にサビの音程をゴソッと忘れてました。びっくりしたよ。

4.飛べない羽根
凄くどうでもいい話から入りましょう。私は「羽根」「天使」「悪魔」的な単語がなんか恥ずかしくて敬遠しがちです。だってね、なんか綺麗なこと言ってやろう感みたいなの伝わるじゃん、そうでもない?あ、でも及川さんとか氷室さんが言うのはいいよ。だってそれでこそ!的なとこあるじゃん。
まぁそんなことどうでもいいんですがね。
前の3曲とはちょっと違う雰囲気の曲。メロディも歌詞も綺麗です。私としては最初の3曲がとても好きなんですが。
ラストサビの前の部分が好きです。「初恋の様に胸が痛んだ」からの部分ね。
個人的にサビのメロディよりここの方が綺麗だと思う。あれだね、ここでググッと盛り上げてサビでちょっとストンと落とされた感じ。嫌いじゃないですよ、そういうの。
でもやっぱタイトルがちょっと恥ずかしいんだ、嫌いじゃないんだけどね、うん。

5.ナトリウム灯
個人的感想としては5,6曲はちょっと中弛み。
この曲は「あたたかい春の雨が、ダメなボクをくるみます。」がなんとなーく、本当に微かになんとなくスピッツのスピカを思い出す。まぁ1番の理由は歌詞の言葉回しですが、それだけでなくなんとなく、音とかも。
別に似てるとか言ってるわけじゃなく、連想する的な。
まぁそんな熱く弁解することじゃないか。
この曲は歌詞がね、わかるようなわからないような。…違うな、わかりそうなんだけど、わかりたくないタイプ。
共感できそうだけどしちゃいけないなって思う。

6.はらいそ
中弛みって言ったけど決して嫌いなわけじゃないんだよ。前後の曲に挟まれてちょっと印象が薄めってだけです。
この曲は可愛いね。皐月さんの歌い方も違う、可愛い。
「手あかにまみれたセリフだけど大スキです」って歌詞がこの曲の可愛さをグンとアップさせてるよね。
素直って言うか、結局行き着く先はそれなのね的な。
この曲とラストの曲だけ歌詞の一部分がフォント大きくなってるんだけど、この曲では「今日からは キミを笑わせる為に唄おう。」の部分が。
なんでこの部分なんだろうね。
そして「はらいそ」は楽園のことでいいのかな。ポルトガル語が元であまり耳馴染みのない言葉だけど、だから記憶に残るし、ハートバザールっぽくもあるよね。

7.共鳴
7,8曲目はね、かなり椎名林檎を彷彿させます。特にこの曲は歌詞もメロディも、初めて聴いた時に「作詞作曲椎名林檎?」って思ったほど。でもいつも通り作詞は皐月さん、作曲は鈴木さんです。
インディ時代のミニアルバムに椎名林檎参加しているみたいなので、元々似たところがあるのかもしれません。
だから、椎名林檎好きな人に聴いてほしいと思います。あ、でも似てるけど皐月さんと林檎さんは色々と結構違うのでそっくりな感じを求めちゃダメですよ。
私としては好きな時期の椎名林檎に似ているので、結構好きです、やっぱり。

8.色彩
「共鳴」からの流れも椎名林檎っぽい。まずタイトルがね、この2曲だけね。
「共鳴」は歌詞がまさに!って思ったけど、この曲は何よりもイントロが!!ってなりました。歌詞もなんだけどね。
「共鳴」も好きですが、この曲の方が私は好き。メロディが好きだし、単調なドラムが心地よいです。
でも歌詞は結構ダントツで病んでる。まぁこうやって思うことは人生で何回かあるかもしれないけど、ここまで思い詰めちゃダメだよね。
なんだろう皐月さんの歌詞って、わかるんだけどある意味寸でのとこで引き止めてくれるような感覚。
同族嫌悪じゃないけど、自分より病んでる人見て冷静になる感じ?
うまく言えないけど…。とりあえずすっごく落ち込んでる時にはあまり聴きたくないかもな。

9.フラグメント
イントロ出だしのギターは個人的に好きです。
歌詞の中に「かけら」って出てくるけど、歌詞自体が何か欠片みたい。単語とか動詞単体で構成されてるから。
…うん、この曲嫌いじゃないし好きだけど、あまり言うことないんだ…。
アウトロにもイントロと同じギター入るんですが、勿論好きです。

10.北風と太陽
シングル曲ですね。
とりあえず歌詞長い。7分近くあるしね。
個人的にはこの曲を7分はちょっとしんどい。まぁシングル曲なんだけどね。
サビ?のテンポもうん、別に…。
メロディ詰めた曲好きだけど、この曲は普通でよかったんじゃないかな、なんて。
このアルバムの中では圧倒的に聴かない曲です、シングル曲なんだけどね。

11.海の底の空
この曲は歌詞短いけど5分あるよ。
うん、私あまり長い曲好きじゃないんだよね、多分。
いつも聴いても9曲目までで変えちゃうので、今聴いてみてるんですけど…
特にコメントはないかな…
手抜きじゃないよ、本当にないんだよ。


さいはて

さいはて


以上「さいはて」でした。

9曲目まで書いたとこで一月くらい間を空けちゃって、なんかテンション変わってるかもしれませんが。

なので当初の自分の気持ちをあまり思い出せなくて、ここに何書こうと思ってたのか今ではもう謎です。


あ、でも勿論嫌いなわけじゃないからね!
嫌いなのは取り上げないからね!


あ、そういえば明けましておめでとうございます。
今年もBBBB!!、オラフ、パンをよろしくお願いします。

パンのBBBB!!も今年はもう少し多く更新しようと思います。
どうぞよしなに。